今日もベランダ日和

琴線に触れたニュースや出来事の感想をまとめていく場所になる…予定です

子供の発達障害に悩む親

※勉強中の話なので、厳密に「その認識間違ってるよ」とか色々あると思うけどご容赦ください

 

 

我が子は発達障害だ。

 

 

発達障害とは…

脳の働き方の違いによって、行動や情緒が他の人と違って日常生活に影響が出る障害だ(超ざっくり)

 

こんなざっくり言っているがその内訳は様々で、今まで「おっちょこちょい」や「落ち着きがない」「物忘れ」あとそれこそ勉強に打ち込めない、黙って座ってられない、みたいな「不まじめ」とか言われていた事の多くが、今ではこの発達障害に分類されるものが多くなっている。

他の身体・精神の障害と同じく、発達障害にも様々な種類がある。

 

日常生活で他人とのコミュニケーションがうまく取れない「アスペルガー(自閉症スペクトラム)」

自分の衝動を抑制できない「ADHD

学習的なスキルの一部に欠陥があり、学業の習熟が困難な「LD」

 

大分するとこの3種類で、この中から1つ、重いと2つの組み合わせで生きづらさを感じている人を「発達障害」と呼ばれる、と。

 

そんな中でうちの子は、この3種類すべてに該当している。

特にLDは重くて「読み書き」に欠陥があり文章の中にカタカナが混ざると丸っきりそこの文章を理解できなくなる。

一文字一文字はわかるのに、文に混ざるとその文全体が読めなくなってしまう。

そもそもひらがなを文として読めるようになったのも、小学校3年辺りになってから。

 

他人とのコミュニケーションをうまく取れず、衝動が抑制できなくて文字の読み書きが難しい。

 

自分の子だからあえて言うが、地獄だと思う。

すごく生きづらいと思う。

 

これらの症状に気がついたのは、小学校に入学してからだった。

保育園時には、体を動かして、歌って踊って楽器をさわっていればよかったから、むしろ園児の中心のような存在だった。

その頃は皆がコミュニケーションを覚えていく過程だから、そんなに普通の子との差がないのだ。

それが、小学校に入ってみれば文字は読めない、授業も黙って聴けない、発表も怖くてできない…という、まるでだめな子になってしまった。

その時点では、僕は脇目も振らず働いていた時期で、妻から「学校から文字の覚えが遅いって言われている」と言われても「まあ、小1だろ?そんなもんなんじゃないの?」くらいに受け答えしていた記憶がある。

そして、学芸会の2週間くらい前になって、布団から出られなくなった。

 

彼が「悩んでいる」ということに、そこで初めて気がついた。

 

学校にいけないことには仕方がないので、妻が仕事を休んで息子と一緒にいたが、学校にいけない期間が1ヶ月におよび、契約更新ができず妻は退職。

ここから、僕が主夫になって妻が仕事に出ることで息子と生活することになる。

 

詳しい話はまた別で話すが、ここから息子が復学できるようになるまで、1年半の時間を要する事になった。

『1年半かかったが復学できた』のか『復学するのに1年半もかかった』のかはわからない。でも僕にとっては、本当に長い1年半だった。

 

 

いまは学校に行ってる。僕個人としてはそれで充分で、あとはなるようになってくれる…と思っているが、なかなかそうはいかないらしい。

 

いまのままだと、中学では普通学級に混ざらなければいけない、とか。

高校の特別支援高校に入る条件に合致しないから最悪中卒で仕事を探さなければならない、とか。

じゃあ、いまの状況下でできる仕事は何か、とか。

とにかく今のままでは、将来一人で生活できない可能性が高い、ということなのだ。

 

うーん

でも、うちみたいなグレーゾーンに悩んでる子供って沢山いると思うけど、そういう子たちの未来ってどうなってるんだろう。

と思ってちょこっと調べてみた。

 

 

一応、中学校時には小学校と同様に支援級があり、高校には「支援学校」と呼ばれる障害者を支援する学校がある。

が、支援学校に入るにはざっくりとしたボーダーでIQ75を下回る状態、というのがあるらしい。

うちの子はこれに合致しない。

なので、今の時点では厳密には『若干知能に遅れのある普通の子』という扱いになるわけだ。

しかし、家で見ている様子として、普通の社会に放り出すことはとてもできない状態だから、支援学校に入れるように、児童相談所と話し合いをしていく必要がある。

 

そして、支援学校卒業後の生活も考えなければならない。

ここに関しては、どうやら『グループホーム』で対応できるらしいが…

うちのような『グレーゾーン』が入所できるものなのかは、まだよくわからない。

 

 

あとは…いま時点で、この障害とどうやって付き合っていくか。

例えば、彼はテレビゲームが大好きで、結構な時間を割いているが、クリニックからは「依存性が高いからあまりやらせないほうが良い」と言われる。

個人的には、これが一番大きい問題だと思っていて…じゃあそのゲームをどうやって辞めさせたら良いか、ということが大事なんじゃないだろうか、と。

子供の頃、彼と同じようにテレビゲームが大好きだった僕は、時間を守らずやったりしていて、よくゲーム機を親に隠されていた。

いま、妻も同様に「ゲーム機自体が無ければ、ゲームをやりたいと思わないんじゃないか」と言っている。

色んな意見があると思うけど…多分、そんなことはないと思う。

 

なぜなら、彼には「他にやりたいことがない」のだ。

他にやりたいことがない子から、唯一やりたいことをただ奪っても「やりたいことがない子」にしかならない。

だから、何とか他のやりたいことを作って、自然とゲームから離れるようなアプローチが大事になると思っている。

ここが、何かに依存したことのない人にはなかなかわからない部分で、クリニックの先生とも、妻とも意見が合わないなぁと感じている。

 

とはいえ他にやりたい事ってなんだろう…

どうやったら、他にやりたいことが作れるんだろう…

 

という悩みを抱えたまま、まもなく彼は小学校5年生になる。